野菜王国くまもとすむーじぃ21

体の中からケアしたい。紫外線に負けないすむーじぃ!?

三寒四温…まだ寒さは残っているものの温かい日差しが降り注ぐようになりました。満開の梅の香りに誘われて春の足音感じるこの頃です。水分たっぷりの旬の野菜・果物は気持ちをシャキっと、春のスイッチを押してくれます。トマトや赤いパプリカ、いちごに豊富なビタミンCは、風邪の症状をおさえたり、予防にも。また、気になるシミ・ソバカスの予防に力を発揮してくれます。

パワフル、エネルギッシュ、ポジテイブで、食欲を増進させてくれる、赤い色のスムージーをご紹介します。

★トマト+赤パプリカ+いちごのスムージー★

<材料>できあがり約150ml
トマト     1/2個(約70g)
赤パプリカ   1/4個(約50g)
いちご     5~6粒
水       適量(30~50ml)

<作り方>
1)トマトと赤パプリカはヘタをとり、一口大に切る。
2)ミキサーにトマト、パプリカ、へたをとったいちごをいれてなめらかになるまで攪拌する(回りにくい時は水を加える。

<Recipeのポイント>
トマト、赤パプリカ、いちごに豊富なビタミンCはストレス和らげてくれる効果にも期待! また、ビタミンCは肌のコンディションを整えることにも力を発揮します。抗酸化力も高い組み合わせは免疫力のアップにもつながります。

<赤の色素>
◎トマトのリコピン
カロテノイドの一種。抗酸化力はビタミンCの約100倍ともいわれています。トマト
の果実が緑色から赤く完熟するにつれて、光合成によって生成されます。

◎赤パプリカのカプサンチン
カロテノイドの一種。抗酸化力はリコピンと同等、あるいはそれ以上ともいわれています。カプサンチンはナス科トウガラシ属に含まれ、最初は緑色の果実が完熟して赤く色づくと、カプサンチンが生成されます。

<紫の色素>
◎いちごのアントシアニン
ポリフェノールのフラボノイドの一種。目の疲労回復や血圧上昇を抑制するはたらきが期待されている。紫外線対策やアンチエイジングに強い抗酸化力をもつといわれています。


「トマトといちごの産地 横島町を訪ねて…」
熊本県北西部に位置し、有明海に面した干拓地、横島町。小高い外平山はその昔、有明海に浮かぶ島、それ以外は江戸時代の干拓によってできたこの地域は、干拓地特有のミネラル豊富な土壌で、トマトやミニトマト、いちごの栽培が盛んなところです。町にある直売所「YBOX」には町が誇る特産物があふれていました。
その横島町で、冬の長い日照時間、昼夜の激しい寒暖差の環境を活かし、土づくりにこだわった農法で完熟トマトを生産されている蘇鉄園芸さんに伺ってきました。

トマトの主な品種は、甘みと酸味、旨みのバランスがとれた「桃太郎プレミアム」とミニトマト「千果」。1粒1粒、手作業で愛情をこめて種を播き、苗をつくって定植し、自然受粉で愛情込めて育てられている糖度7以上のトマトたちの美味しさのヒミツのひとつは、いつ伺っても笑顔で迎えてくださるご夫妻の愛情…。濃い味わいや香りが特徴です。


 (圃場写真:(有)蘇鉄園芸)

この記事を書いたひと

持田 成子

vege-table代表/野菜ソムリエ上級プロ/フードツーリズムマイスター/女子栄養大学生涯学習講師/くまもとふるさと食の名人

女子栄養大学在学中に[野菜のビタミン・ミネラルの季節変動]研究に携わったことがきっかけで野菜ソムリエの資格を取得。正しく食べることは「病気の予防=健康につながる」をモットーに予防医学を学んだ野菜ソムリエ上級プロとして食育や、レシピ開発、産地コーディネートなど食と農の周りで活動中。

野菜王国くまもとすむーじぃ14

紫外線対策、夏バテ予防に!あの夏野菜!

早朝からセミの鳴き声が賑やかですね
じりじり焼けるように暑い毎日に立ち向かうために人気の夏野菜ゴーヤ。
独特の苦み成分と抗酸化力を持つビタミンCが飛び抜けて豊富です。
晩柑を組み合わせで灼熱の夏の紫外線対策にいかがでしょうか。

★ゴーヤとあまくさ晩柑のスムージー★

材料(できあがり約250ml)
ゴーヤ    4cm 40g
あまくさ晩柑 1/2
はちみつ   小さじ2

作り方
1)ゴーヤは縦半分に切り、ワタをスプーンでくりぬいて1㎝幅に切る。
2)晩柑は皮をむき、薄皮ごと一口大に切る。
3)ミキサーに12と好みではちみつをを入れ、なめらかになるまで攪拌する。

<Recipeのポイント>
ゴーヤの独特の苦み成分モモルデシンには食欲増進効果があります。ワタをスプーンできれいにとることで苦みを和らげ、爽やかな酸味の晩柑と合わせてスッキリした飲み味です。好みではちみつの量を調節してください。

<ゴーヤのこと>
独特な苦み成分が特徴のゴーヤは、沖縄や鹿児島などの伝統野菜でしたが、夏の暑さから体を守ってくれる野菜として夏の店頭の定番に、暑さ除けになるゴーヤカーテンとして家庭菜園でも人気です。

ビタミンC、カリウム、マグネシウムなどをたっぷり含みます。特に体の抵抗力を高めるビタミンCが豊富で、ゴーヤに含まれるものは加熱しても壊れにくいのが特徴です。ビタミンCには胃の働きを活発にしたり、夏の強い日ざしから肌を守ったり夏風邪予防に強い抗酸化作用が期待できます。また豊富なカリウムが筋肉の収縮をスムーズにするので、肉体疲労時にゴーヤを食べると疲労回復に良いといわれています。

選び方は、品種によっても異なりますが、濃い緑色でイボがしっかりついているもの。かたくずっしりしたものを選ぶと良いでしょう。

<あまくさ晩柑のこと>
熊本の数ある柑橘の中でも最も出荷が遅く、夏まで売り出される「あまくさ晩柑」。もともとは昭和10年、熊本市河内町(現在の熊本市西区河内町)で偶然に発見され、「河内晩柑」と品種登録されたもの。その中でも主産地の天草で生産されるものが「あまくさ晩柑」と呼ばれています。特徴は別名「ジューシーフルーツ」ともいわれるほど果汁がたっぷり、酸味も少なくすっきりとした甘さの爽やかな柑橘です。

この記事を書いたひと

持田 成子

vege-table代表/野菜ソムリエ上級プロ/フードツーリズムマイスター/女子栄養大学生涯学習講師/くまもとふるさと食の名人

女子栄養大学在学中に[野菜のビタミン・ミネラルの季節変動]研究に携わったことがきっかけで野菜ソムリエの資格を取得。正しく食べることは「病気の予防=健康につながる」をモットーに予防医学を学んだ野菜ソムリエ上級プロとして食育や、レシピ開発、産地コーディネートなど食と農の周りで活動中。

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