野菜王国くまもとすむーじぃ37

Happyな気分をあげてくれる赤くて甘いスムージー

春とは名のみの寒さがまだまだ続いています。
バレンタインデーはちょっと過ぎてしまいましたが、
その甘い余韻も続いているこの頃。
ハッピーな気分をさらにあげてくれるスムージーをご紹介します。

真っ赤なミニトマト「アイコ」とネーミングも可愛い真っ赤なイチゴ「恋みのり」で
この季節にぴったりな赤いスムージー。


トマトの赤い色素「リコピン」には抗酸化作用があり、いちごに豊富なビタミンCとともに活性酸素を除去する働きが期待できます。それぞれに含まれるクエン酸の酸味が胃の働きを活発にしてくれるので朝の目覚めの1杯にもおすすめです。

材料  約150ml
いちご  5粒
アイコトマト  5個

作り方
1)イチゴはヘタをとる。
2)アイコはヘタを取り半分に切る。
3)ミキサーに入れてなめらかになるまで回す。

【トマトのこと】
トマトに含まれる赤色色素「リコピン」は強い抗酸化作用があり、生活習慣病予防効果が期待される機能性成分。赤色が濃いほどたくさんのリコピンが含まれるといわれています。また「アイコ」を含めミニトマトは、通常のトマトより栄養価が高い。例えばビタミンCは約2倍、カロテンの量も約1.8倍で、そのほかのビタミン、ミネラル、食物繊維も通常のトマトに比べて多いのです。プラム型のアイコは、果肉がかっちりとしていて中のゼリーが少なめ、酸味が少なく甘みが強い品種です。

【いちごのこと】
果物のなかでもトップクラスのビタミンCを含み、風邪の予防や肌荒れやシミの予防やストレスの緩和に役立ちます。赤血球の生成や細胞の健全な成長に欠かせない葉酸が多いのもいちごの特徴。貧血が気になる方や、これから妊娠を望む若い女性には積極的にとりたい果物です。

今回ご紹介したネーミングも可愛い「恋みのり」は、農研機構 九州沖縄農業研究センターで開発されたいちごで、イチゴ久留米48号、「さつまおとめ」、「さがほのか」の多元交配から得た03042-08に、熊本いちごの代表的品種「ひのしずく」(「熊研い548」)を交雑した実生集団から選抜された熊本由来の品種です。

いちごの生産量全国3位を誇る有数の産地熊本県では、「ひのしずく」「ゆうべに」はじめ、様々な品種のいちごの生産が盛んですが、この「恋みのり」は大粒で酸味が少なく、甘いと人気。JA熊本うきでは、ブランド名「恋のぞみ」(品種名恋みのり)として栽培・出荷されているそうですよ。

この記事を書いたひと

持田 成子

vege-table代表/野菜ソムリエ上級プロ/フードツーリズムマイスター/女子栄養大学生涯学習講師/くまもとふるさと食の名人

女子栄養大学在学中に[野菜のビタミン・ミネラルの季節変動]研究に携わったことがきっかけで野菜ソムリエの資格を取得。正しく食べることは「病気の予防=健康につながる」をモットーに予防医学を学んだ野菜ソムリエ上級プロとして食育や、レシピ開発、産地コーディネートなど食と農の周りで活動中。

野菜王国くまもとすむーじぃ21

体の中からケアしたい。紫外線に負けないすむーじぃ!?

三寒四温…まだ寒さは残っているものの温かい日差しが降り注ぐようになりました。満開の梅の香りに誘われて春の足音感じるこの頃です。水分たっぷりの旬の野菜・果物は気持ちをシャキっと、春のスイッチを押してくれます。トマトや赤いパプリカ、いちごに豊富なビタミンCは、風邪の症状をおさえたり、予防にも。また、気になるシミ・ソバカスの予防に力を発揮してくれます。

パワフル、エネルギッシュ、ポジテイブで、食欲を増進させてくれる、赤い色のスムージーをご紹介します。

★トマト+赤パプリカ+いちごのスムージー★

<材料>できあがり約150ml
トマト     1/2個(約70g)
赤パプリカ   1/4個(約50g)
いちご     5~6粒
水       適量(30~50ml)

<作り方>
1)トマトと赤パプリカはヘタをとり、一口大に切る。
2)ミキサーにトマト、パプリカ、へたをとったいちごをいれてなめらかになるまで攪拌する(回りにくい時は水を加える。

<Recipeのポイント>
トマト、赤パプリカ、いちごに豊富なビタミンCはストレス和らげてくれる効果にも期待! また、ビタミンCは肌のコンディションを整えることにも力を発揮します。抗酸化力も高い組み合わせは免疫力のアップにもつながります。

<赤の色素>
◎トマトのリコピン
カロテノイドの一種。抗酸化力はビタミンCの約100倍ともいわれています。トマト
の果実が緑色から赤く完熟するにつれて、光合成によって生成されます。

◎赤パプリカのカプサンチン
カロテノイドの一種。抗酸化力はリコピンと同等、あるいはそれ以上ともいわれています。カプサンチンはナス科トウガラシ属に含まれ、最初は緑色の果実が完熟して赤く色づくと、カプサンチンが生成されます。

<紫の色素>
◎いちごのアントシアニン
ポリフェノールのフラボノイドの一種。目の疲労回復や血圧上昇を抑制するはたらきが期待されている。紫外線対策やアンチエイジングに強い抗酸化力をもつといわれています。


「トマトといちごの産地 横島町を訪ねて…」
熊本県北西部に位置し、有明海に面した干拓地、横島町。小高い外平山はその昔、有明海に浮かぶ島、それ以外は江戸時代の干拓によってできたこの地域は、干拓地特有のミネラル豊富な土壌で、トマトやミニトマト、いちごの栽培が盛んなところです。町にある直売所「YBOX」には町が誇る特産物があふれていました。
その横島町で、冬の長い日照時間、昼夜の激しい寒暖差の環境を活かし、土づくりにこだわった農法で完熟トマトを生産されている蘇鉄園芸さんに伺ってきました。

トマトの主な品種は、甘みと酸味、旨みのバランスがとれた「桃太郎プレミアム」とミニトマト「千果」。1粒1粒、手作業で愛情をこめて種を播き、苗をつくって定植し、自然受粉で愛情込めて育てられている糖度7以上のトマトたちの美味しさのヒミツのひとつは、いつ伺っても笑顔で迎えてくださるご夫妻の愛情…。濃い味わいや香りが特徴です。


 (圃場写真:(有)蘇鉄園芸)

この記事を書いたひと

持田 成子

vege-table代表/野菜ソムリエ上級プロ/フードツーリズムマイスター/女子栄養大学生涯学習講師/くまもとふるさと食の名人

女子栄養大学在学中に[野菜のビタミン・ミネラルの季節変動]研究に携わったことがきっかけで野菜ソムリエの資格を取得。正しく食べることは「病気の予防=健康につながる」をモットーに予防医学を学んだ野菜ソムリエ上級プロとして食育や、レシピ開発、産地コーディネートなど食と農の周りで活動中。

野菜王国くまもとすむーじぃ11

気温差激しい季節に、赤で負けない抵抗力を!

楠若葉をわたってくる風が爽やかな季節を迎えました。この時期、昼間は夏のように気温が上がる日もあれば、朝夕は肌寒い。こんな時に最適な抵抗力アップの組み合わせ、店頭にキラキラして並ぶ様々な品種のミニトマトをつかったスムージーをご紹介します。

★ミニトマトと赤パプリカのスムージー★


<材料>
できあがり約
250ml
ミニトマト…10(120g)
赤パプリカ…1/4
水…4050cc

<作り方>
1)ミニトマトはヘタをとって、半分に切る。赤パプリカは種とヘタをとりスライスする。
2)ミキサーに全ての材料をいれて、なめらかになるまで30秒ほど回す。

<Recipeのポイント>
ミニトマトは普通のトマトより栄養価が高い。たとえばビタミンCは2倍、βカロテンは1.8倍で、そのほかのビタミン、ミネラル、食物繊維も普通のトマトに比べて多く含まれます。また甘くてクセがなく生食に向くパプリカも、赤や黄色のパプリカは緑に比べて2倍以上のビタミンCを含みます。こんな2品目の組み合わせで抵抗力アップに!

<ミニトマトのこと>
中南米原産のトマトはヨーロッパでは「トマトが赤くなると医者が青くなる」ということわざがあるほどトマトが栄養豊富な健康野菜であることを表しています。
なかでも赤い色の成分であるリコピンには強力な抗酸化作用があり、生活習慣病の予防効果が期待されている機能性成分です。赤い色が濃ければ濃いほどリコピンの含有量が多いといわれています。最近の研究では、トマトジュースを継続的に飲むことで、リコピンを取り入れていくと花粉症の自覚症状が改善されるという結果も出てきているようです。

玉名市横島町はかつて海に浮かぶ島でした。横島干拓事業で陸続きにイチゴの栽培が盛んで有名ですが、近年はミニトマトの栽培も盛ん。天然のミネラル分が豊富な土壌で美味しいトマト・ミニトマトの栽培が盛んです。そんな横島町を含む玉名地域は、ミニトマトの生産量で全国一を誇ります。


写真は横島町の蘇鉄園芸さんの圃場です。

<赤パプリカのこと>
赤いパプリカに含まれる赤の色素はカプサンチンという、カロテノイドの一種。抗酸化力はリコピンと同等またはそれ以上ともいわれています。カプサンチンはナス科トウガラシ属に含まれる色素成分で赤く色づくにしたがってカプサンチン生成されていくのだそうです。

この記事を書いたひと

持田 成子

vege-table代表/野菜ソムリエ上級プロ/フードツーリズムマイスター/女子栄養大学生涯学習講師/くまもとふるさと食の名人

女子栄養大学在学中に[野菜のビタミン・ミネラルの季節変動]研究に携わったことがきっかけで野菜ソムリエの資格を取得。正しく食べることは「病気の予防=健康につながる」をモットーに予防医学を学んだ野菜ソムリエ上級プロとして食育や、レシピ開発、産地コーディネートなど食と農の周りで活動中。

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