三星が見つけた☆くまもと5ツ星30

いちご入りヨーグルトムース

福岡県のブランドいちご・あまおうの登場以降、全国的に大粒な品種が人気となっています。
でも、直売所などでひっそりと売られている小ぶりないちごの詰め合わせも、どこか愛らしくていいなあと思うのです。


今年は2月だというのに暖かい日が多くて、ひんやりとした甘いものが恋しくなることも。
この小ぶりないちごを使った簡単なおやつを紹介しましょう。


いちご1パックは洗ってヘタを取り除き、キッチンペーパーなどでしっかりと水気を拭き取ります。


このタイミングで粉ゼラチン10gを100ccの水に振り入れてふやかしておきます。
あとで電子レンジで加熱するので耐熱性の器を使ってくださいね。


事前に生クリームの泡立ても済ませておきましょう。
200ccの生クリームにグラニュー糖を100g加え、ゆるめに泡立てます。


あとは材料をひたすら混ぜ合わせていくだけ。
ボウルにヨーグルトを1パック(約400g)入れて、なめらかになるまで泡立て器で混ぜます。
ふやかしたゼラチンを500Wの電子レンジで1分ほど加熱して溶かし、ヨーグルトに少しずつ加えながら手早くしっかりと混ぜ溶かしてください。
そこへ泡立てておいた生クリームを入れ、ゴムべらでさっくりと混ぜます。


さて、いよいよ主役のいちごの登場です。
ヨーグルトや生クリームを混ぜ合わせたボウルに、どさっと投入。ゴムべらでやさしく混ぜます。


型や容器に移して固まるまで冷蔵庫で冷やせば、いちご入りヨーグルトムースのでき上がり。


混ぜるだけで作れる家庭の簡単おやつですが、こんな風に器で冷やし固めるとちょっとおしゃれに見えませんか?


器は、天草の陶芸家・余宮隆さんの鎬(しのぎ)蕎麦猪口です。
そばちょことしてはもちろん、お茶やポタージュを注いだり、和え物を盛ったりと、何かと使いやすいアイテムです。


余宮隆さんは私が器に興味を持つきっかけとなった作家の一人です。
天草に行くたびに工房を訪ね、何年もかけて少しずつ買い集めてきました。


熊本の食材を主役に献立を考え、食器棚を開いて料理に合わせる器を選ぶことが、私にとっては日々の生活の喜びとなっています。
北大路魯山人は「器は料理の着物」との言葉を残しました。
熊本は食材の宝庫といえるほど山海の美味に恵まれた土地です。
また、日本有数の陶石の産地でもあり、おいしさの演出に欠かすことのできない器の作り手も身近な存在です。
熊本で暮らす一人でも多くの方に、この記事を通して器と料理の楽しさをお伝えできたらと願っています。

この記事を書いたひと

三星舞

雑誌「九州の食卓」副編集長を経て、フリーのエディター・ライターに。食に関する取材が得意で、料理と器も好き。九州中を駆け巡って各地のおいしいものを味わってきた経験を生かし、フードコーディネーターとしても活動中です。

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