三星が見つけた☆くまもと5ツ星29

ほうれん草と海苔のナムル

ほうれん草は年間を通して入手できる野菜の一つですが、旬は冬。
寒さで自身が凍ってしまうのを防ぐために糖分を蓄えるので、気温が下がるほど甘く育ちます。
旬の野菜はあれこれと手を加えずにシンプルな調理法でいただくのが一番。
今回はナムルを作ります。


まずはほうれん草をしっかりと洗って土を落とします。
赤い根元は栄養も甘みもぎゅっと詰まっているので、切り落とさずに使いましょう。
大きめの鍋に湯を少量沸かし、火が通りにくい根の方から浸して蒸し煮します。
(この調理法は自然食料理家のかるべけいこさんに教わりました)


ザルにあげて粗熱を取ったら、長さ3~4cmに切ってボウルへ。
塩とごま油を加えて手であえます。
この時、ほうれん草の繊維の間に調味料を入れ込む気持ちでしっかりと揉み込むのがおいしさのポイント。
ほうれん草の水分と調味料の油分が乳化して白っぽくなるまで頑張ってください。


そこへちぎった焼き海苔を加え、箸でさっと混ぜればでき上がり。
せっかくなので有明海の海苔を使いました。


できたてのほんのりと温かい状態でも美味ですが、冷蔵庫でしっかりと冷やすと味の輪郭がくっきりとします。
そのまま副菜にするほか、お弁当のおかずやキンパ(海苔巻き)の具にしたり、卵と炒め合わせたりとアレンジも楽しめます。
私は、焼いたお餅と一緒に食べるのが好きです。


ナムルを盛り付けたのは、「小代焼瑞穂窯」福田るいさんの朝顔鉢です。


このゆるやかなフォルムにひと目惚れして購入しました。
野菜を盛ると和の雰囲気なのに、アイスクリームやヨーグルトも似合う不思議な器です。


この小さな〝小代〟の陶印もなんだか可愛くて、洗った後に拭き上げながらまじまじと見つめてしまいます。

この記事を書いたひと

三星舞

雑誌「九州の食卓」副編集長を経て、フリーのエディター・ライターに。食に関する取材が得意で、料理と器も好き。九州中を駆け巡って各地のおいしいものを味わってきた経験を生かし、フードコーディネーターとしても活動中です。

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