三星が見つけた☆くまもと5ツ星26

柚子茶

直売所に並ぶ柑橘類が、気温の低下とともに青色から黄色へと変わってきました。
農薬を使わずに栽培された黄柚子を買えたので、皮ごと使える料理を楽しみたいと思います。


寒くなってきたので、柚子茶はいかがでしょうか。
器は、水谷和音さんの「花カップ」を。
手にすっぽりとおさまるサイズで、チューリップの花のような愛らしいフォルム。
柚子茶のようにゆっくりと味わいたい温かい飲み物にぴったりです。


まず、柚子のお掃除をします。
皮に付いている土や汚れを落とすために、粗塩でこするようにして磨いてから水洗いします。


清潔な布巾やキッチンペーパーでしっかりと水気を取ったら次の工程に移ります。


柚子を横半分に切って、果汁を絞ります。
あまり力を入れすぎると苦味が出るので、ぎゅっとやさしく握るように絞ってください。


薄皮部分は指でつまんで引っ張ると簡単に取れます。
これも後で使うので捨てずに取っておいてください。


皮はへたを避けるようにして薄く刻んで、薄皮部分は大きめのざく切りに。
余った皮はジャムや入浴剤としても使えるので、無理に使い切らなくても大丈夫。
私は果汁たっぷりの配合が好きなので、果汁を絞った分の半量だけ皮と薄皮を使います。
好みに合わせてアレンジしてください。


先ほど絞っておいた果汁とボウルで合わせて、同量の蜂蜜を加えます。
果汁と蜂蜜がなじむようにしっかりと混ぜ合わせ、清潔な容器に移して冷暗所でひと晩置いたらできあがり。


好みの濃さにお湯で割って飲みます。
トーストにかけたり、漬物や煮物の隠し味としても使えます。


今回ご紹介した柚子茶は火加熱タイプなので、冷蔵庫で保管して1週間程度で使い切ってください。
もし日持ちを長くさせたい場合は、ひと晩置いたあとに鍋でひと煮立ちさせてから密閉瓶で保存します。
でも、黄柚子のフレッシュな香りと酸味は火加熱タイプならではのおいしさ。
年明けまでは入手できる食材なので、可能であれば新鮮な黄柚子で使い切れる量を作って楽しんでいただきたいなと思います。

この記事を書いたひと

三星舞

雑誌「九州の食卓」副編集長を経て、フリーのエディター・ライターに。食に関する取材が得意で、料理と器も好き。九州中を駆け巡って各地のおいしいものを味わってきた経験を生かし、フードコーディネーターとしても活動中です。

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