三星が見つけた☆くまもと5ツ星25

栗のキャラメリゼ

朝夕に秋の気配を感じるようになりました。
農産物の直売所にも早生の柿やみかんなど秋の味覚がちらほらと。
今回はその中から栗を選びました。


品種はぽろたん。
鬼皮に切り込みを入れて加熱すると、渋皮を簡単にむくことができるのが特徴です。


まず、鬼皮のお尻の部分に包丁を入れます。
力を入れすぎるとけがの原因になるので、くれぐれも慎重に作業してください。


栗が重ならないように並べて、200度に予熱したオーブンへ。


鬼皮が開くまで15分ほど加熱してください。
完全に冷ますと皮がむきにくくなるので、やけどに注意しながら温かいうちに実を取り出します。


このままぱくっと食べてももちろんおいしいのですが、ひと手間かけてみましょう。


フライパンにきび砂糖と蜂蜜、水を入れ、火にかけます。


砂糖と蜂蜜が溶け、香ばしい香りがしてきたら栗を投入。
ソースが飴色に変化するまで全体を混ぜながら煮絡め、仕上げにバターを入れて手早く絡めます。


栗が艶々としてきたら、クッキングシートを敷いたバットなどに取り出して。
しっかりと冷まして出来上がり。


甘露煮や渋皮煮とはまた違ったおいしさの、栗のキャラメリゼ。
阿蘇市に工房を構える「滝室窯」石田裕哉さんの菱形皿にのせました。


今年6月に熊本県伝統工芸館で催された作陶展でひと目惚れし、迷うことなく求めた器です。
石田さんの丁寧で繊細な手仕事を感じ取れる美しさ。
何度見ても惚れ惚れとする端正な一枚です。

この記事を書いたひと

三星舞

雑誌「九州の食卓」副編集長を経て、フリーのエディター・ライターに。食に関する取材が得意で、料理と器も好き。九州中を駆け巡って各地のおいしいものを味わってきた経験を生かし、フードコーディネーターとしても活動中です。

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