料理人が斬る! 熊本の逸品食材03

店の畑の、雲南百薬を斬る!

雨が続くと思ったら暑い日が続きだし…
お盆も過ぎると幾分朝晩は涼しくなり始めてるような気もしますね(笑)

さて今回の5ツ星ブログは雲南百薬(ウンナンヒャクヤク)です。
読んで字のごとく何かとんでもなく体に良さそうな名前ですね♪

少し厚めの葉っぱでハート形♪ 湯がくと若布のような食感になる事から『おかわかめ』とこんな名前もついてます。

数年前に宮古島の生産者から少し分けて頂いたんですが、普通にお浸しにして食べたところ、粘り気が出て美味い!

しかも百薬とかってネーミングが最高!

ただ毎回毎回宮古島から引くとなるとやはり運賃が気になるところですね・・・。しかし、以前に比べると今では道の駅などでも見る事が出来るようになりました。

ゆがいて食べてみると食感まさに若芽!
生でサラダでもいいし、湯がけば湯がくほど美味しくなるとも言われ、素人さんでも十分美味しく調理できると思います。

百薬というくらだから、それはそれは栄養価が高い野菜だろうって思いますよね。

まさに、その通り!

栄養価(マグネシウム、カルシウム、亜鉛、銅)や ビタミンA(ベータカロチン)、葉酸などを多く含んでいるらしいです。しかも、美味しい、ときてます。ネットとかで調べてみても、

「マグネシウムは、○○の、○倍含まれています」

なんて書かれ方しているのです。信じますよね、百薬という名前だから(笑)

こんな『雲南百薬』をおく村ではいつもお世話になっている和水町の上田さんから昨年分けて頂き、駐車場横の小さな畑で栽培しているんですよ。栽培は意外と簡単で条件が合えばドンドン増えます。ありがたい!

これ、ひとつの根っこからこれだけ増えているんですよ

今年は初の収穫を迎え、早速お浸しに。

献立の中にちょこちょこ入れていきます♪
皆さんも是非、雲南百薬(おかわかめ)食べてみてくださいね♪

この記事を書いたひと

奧村 賢

京都の老舗割烹 熊魚菴(ゆうぎょあん)たん熊北店にて修行後、帰熊。自ら土の上に立ち、生産者や生産物と対話する事で得られるインスピレーションを元に献立を立てることを大切にしている。日本料理の伝統文化を守りつつ、新しい世界にも邁進し、現在は肥後野菜のひとつでもある水前寺のりの普及活動にも力を入れている。
2014年、KAB開局25周年記念の[元気フェスタ]にて、熊本県内の超こだわり食材を使い、タレントの上田アニとともにオリジナルの5ツ星弁当を制作。

[日本料理 おく村について]
明治3(1870)年魚屋町にて魚の仲買経営から小さな店[飯屋 おく村]としてはじまる。昭和2(1927)年料亭おく村となり、2020年で150周年の歴史を持つ。現在飯屋おく村から六代目。

https://www.e-okumura.net/
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