春陽ばぁばの孫に伝えたい熊本ごはん03

まるで洋菓子! 宇城市の郷土菓子「枕木」

「これって、郷土料理なの?」

と、思いますよね。このどこから見ても、しゃれた洋菓子。
実は、宇城市三角町に伝わる伝統お菓子なのです。
その名も「枕木(まくらぎ)」。

三角町はみかん栽培が盛んなところ。
そのみかん畑を利用して黒砂糖も栽培されていたそうです。
その黒砂糖を使った豆菓子なのです。

三角町の一部地区では
子供たちのおやつとしてだけでなく
冠婚葬祭にも欠かさないお菓子だったそうで
かつては各家庭で作られていました。

切る前の形が枕木に似ていることから
三角線の線路の「枕木」という名前になったそうです。

…ということは、
歴史としては三角線が引かれた後くらいから
つくられたのかもですね。

落花生と小麦粉と黒砂糖と水だけでお菓子が作れるの?

そんな疑問を持ちながら熊本食の名人さんの
レシピを参考に作ってみました。

鍋に水とピーナッツと黒砂糖を入れて
沸騰したら小麦粉を入れて弱火で練り上げる。

意外と簡単な工程です。

棒状に形を整えて冷蔵庫で冷やすこと30分ほど。
硬くなっていました。

切ってみると、
まるでピーナッツチョコレートかピーナッツクッキー!

なるほど!かわいいです。
いっそのことかわいくキャンディー包みしてみるといいかも!

キャンディー包みにして瓶詰したら
ちょっとおしゃれな「枕木」に。

「枕木」のつくり方
宇城市三角町の郷土料理

<材料>
ピーナッツ 100
黒砂糖   100
小麦粉   100
水     80cc

01:鍋に水を入れて沸騰したらピーナッツと黒砂糖を加える
02:黒砂糖が完全に溶ける前に小麦粉を入れて10分ほど練る
03:ラップなどに乗せて細長く成型して冷やす
04:冷えたら包丁で切る

さてさて、孫の反応はいかに!

かわいい包みをみるなりすぐ手にとってくれました。ねじって開いて

「あれ?お菓子!」

「なんだこれ?」
「おいしいの?」

「うまいじゃないか〜!」(専属モデル:いっちー)

簡単にできる伝統菓子「枕木」
ぜひぜひ、作ってみてください。

この記事を書いたひと

相藤 春陽

2018年4月にオープンした食を中心にした研究所HARULab.代表
家庭料理を中心にした旬の食材を使う「旬の台所」料理教室を主宰。レシピ開発、フードコーディネート、食育講演なども行う。プライベートではもうすぐ2歳の孫がいるおばあちゃん。次世代に伝えたい、熊本の食を発信していきます。

http://www.wellsole.jp

春陽ばぁばの孫に伝えたい熊本ごはん02

豆だごは夏の味

熊本の郷土料理「豆だご」をご存知でしょうか?
私の豆だごの思い出は夏休みのおやつ。

夏休み・プール・母が作って待っていてくれた記憶。
暑い中プールに入って歩いて帰って来ると母が台所でゆでてる最中。
小麦粉と大豆の団子は塩をいい塩梅にきかせてあり大豆の歯ごたえが良くてプールで泳いでおなかペコペコの私には小腹満たすおいしいおやつでした。

この豆だご、郷土料理としては熊本県下全域で存在するわけでなく点在してるようです。
熊本市西区の一部、中央区の一部、菊池。といった具合に。

味も塩味もあれば、砂糖味もある
豆も大豆もあれば枝豆も、グリンピース、ソラマメも!
その地域というよりその家のバリエーションとして作られています。

豆だごはもともと農繁期のこびる(おやつ)でした。
作った豆だごは、ざるに入れられ井戸の上に吊るされて冷やされていたりしたそうです。

豆だごのつくり方

<材料>
乾燥大豆 30g
薄力粉 600g
塩 20g
水 適量

<つくり方>
①大豆は水に8時間浸けておく
②薄力粉に戻した大豆と塩を入れて水を少しずつ入れながら練り込む

③耳たぶくらいの硬さになったらふきんをかけてしばらく休ませる
④お湯を沸かして塩(分量外)を入れる。
⑤ゆっくりゆで上げる


なんじゃ、これは?


ばぁば、これ、うまかよ!(特別出演:いっちー)

 

クックパッドにも公開しています。

この記事を書いたひと

相藤 春陽

2018年4月にオープンした食を中心にした研究所HARULab.代表
家庭料理を中心にした旬の食材を使う「旬の台所」料理教室を主宰。レシピ開発、フードコーディネート、食育講演なども行う。プライベートではもうすぐ2歳の孫がいるおばあちゃん。次世代に伝えたい、熊本の食を発信していきます。

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春陽ばぁばの孫に伝えたい熊本ごはん01

にがごり(ゴーヤ)のこかけ

ゴーヤのことを熊本ではにがごりとも言います。
夏の暑い盛りに実がなるにがごりとなすを使って「こかけ」という料理が作られます。

この「こかけ」というもの。熊本の郷土料理なのですが、地域によっては「こねり」「こくらい」と呼ばれています。

にがごりとなすを炒めて出汁とみりんと醤油で煮て小麦粉でとろみをつけるシンプルな料理ですが、夏バテして食欲をなくした時には食べやすく、栄養価も高い料理です。

熊本の郷土料理「なすとゴーヤのこかけ」

材料2人分
ゴーヤ  中1
なす   中1
油    大さじ2
だし汁  150ml
みりん  大さじ 1
薄口しょうゆ 大さじ1
濃い口しょうゆ小さじ1
小麦粉    大さじ2
水      100ml

①ゴーヤは半分に割り種をとってスライスする

②なすは皮をまだらにむいて大きめに乱切り

③①と②をフライパンに油を入れて炒める

④ゴーヤにある程度火が通ったらだし汁、みりん,薄口しょうゆ、濃い口しょうゆを入れて煮込む

⑤しばらく蓋をして煮る

⑥全体に火が通ったら小麦粉を水で溶いて回しかける

⑦ある程度火をいれたら出来上がり

point!
ゴーヤの栄養
ゴーヤはビタミンCが多くしかも加熱しても壊れにくいビタミンCです。
ビタミンCは疲労回復や肌の保護、美肌を保つビタミンとして有名です。
またカリウムも豊富に含まれていますのでむくみを解消するのにも期待が持てます。

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相藤 春陽

2018年4月にオープンした食を中心にした研究所HARULab.代表
家庭料理を中心にした旬の食材を使う「旬の台所」料理教室を主宰。レシピ開発、フードコーディネート、食育講演なども行う。プライベートではもうすぐ2歳の孫がいるおばあちゃん。次世代に伝えたい、熊本の食を発信していきます。

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