野菜王国くまもとすむーじぃ28

秋バテ予防と紫外線対策スムージー

朝夕はひんやり、日ごとに秋の佇まいになってきましたが、日中はまだまだ暑い日が続いています。なんとなく体の不調を感じていませんか。朝夕凌ぎやすくなってきてもなかなか疲れがとれなかったり、体の不調を訴える人が増えてきたことから、秋のはじめの不調を「秋バテ」と呼ばれるようになりました。

「秋バテ」やついうっかりしがちな秋の紫外線対策に…。果糖やブドウ糖、クエン酸もたっぷり!の巨峰、ビタミンCたっぷりの赤いパプリカとレモンををつかったスムージーのご紹介です。

巨峰+赤パプリカ+レモンのすむーじい

<材料 (出来上がり約200ml)>
巨峰      100g(約100g)
赤パプリカ   1/8個
レモン     1/6個
水       50ml

<作り方>
1)巨峰は半分に切り、種をとる。
2)赤パプリカヘタと種を取り、一口大に切る。
3)ミキサーに、(1)と(2)、レモンの絞り、水を加えてなめらかになるまで約30秒回す。

Recipeのポイント
巨峰の皮には抗酸化作用のあるアントシアニンが含まれるので皮ごと、ビタミンC豊富な赤のパプリカとレモンとともに、美肌効果と疲労回復が期待できる組み合わせです。

<ぶどうのこと>
夏から秋を代表する果物のひとつ「ぶどう」は品種がとても多く全国で広く栽培されています。最近は、栽培技術、保存・流通技術の進歩、レッドグローブやトンプソンなどの輸入が増え、ほぼ一年中手に入るようになりました。

甘みと酸味をバランスよく含んだぶどうの主成分は果糖やブドウ糖などの糖類。糖類は体内に吸収されるとエネルギー源に換わるため、即効性の疲労効果があります。またカリウムを比較的多く含むので、ナトリウムの排出させるので、血圧を低下させる働きも。

黒、赤、黄緑とあるぶどうの皮の色。この色の違いは皮に含まれるアントシアニンの量の違いによるといわれています。アントシアニンは体のサビ、活性酸素を抑えるはたらきがあるポリフェノールの一種で、黒や赤の皮色品種に多く含まれています。種にも高い抗酸化作用があることが研究で分かってきていますので、皮ごと、種ごとミキサーでいただけるのスムージーやジュースでも取り方はおススメです。

<ぶどうの栽培はどんなところで…>
一日にうちで寒暖差が大きく、山あいで風通し良い、水はけの良い土壌が栽培に適しているといわれます。

熊本県内でも様々な地域で栽培されていますが、宇城地方では1990年に不知火町で河野隆夫氏が「藤稔」と「ピオーネ」を交配、選抜して育種2004年に品種登録された「ブラックビート」という熊本で生まれた品種もあるほど栽培が盛んな地域の一つです。そんな宇城地方の中でも中山間地域の気候で様々なフルーツが栽培されている豊野町は「フルーツ王国」として知られています。昨年からタイに輸出されている「シャインマスカット」は高評価で、2年目の今シーズンは特に高値がついたと聞き及びます。生産者さまが愛情をたっぷり注いで育てておられることがうかがえるエピソードのひとつ…。

先日、そんな豊野町にある「アグリパーク豊野」にお邪魔してきました。
「ぶどう」の収穫出荷は終盤にさしかかりましたが、これからの季節、特産の「豊野生姜」、根菜類、「太秋柿」やくまもと赤ブランドに認定されている「ブランド干し柿」もぞくぞく登場するそうです。豊穣の秋…山の恵みを探しに出かけてみませんか。

(取材協力 熊本県農業技術課・宇城地域振興局・アグリパーク豊野 http://agripark-toyono.net

この記事を書いたひと

持田 成子

vege-table代表/野菜ソムリエ上級プロ/フードツーリズムマイスター/女子栄養大学生涯学習講師/くまもとふるさと食の名人

女子栄養大学在学中に[野菜のビタミン・ミネラルの季節変動]研究に携わったことがきっかけで野菜ソムリエの資格を取得。正しく食べることは「病気の予防=健康につながる」をモットーに予防医学を学んだ野菜ソムリエ上級プロとして食育や、レシピ開発、産地コーディネートなど食と農の周りで活動中。

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