野菜王国くまもとすむーじぃ23

栄養価の高いビーツで、手軽にパワーチャージ!

楠若葉を渡る風がさわやかな季節になりました。その爽やかな風に乗って、天草からハーブとともに真っ赤な色が印象的な「ビーツ」が届きました。この「ビーツ」は、地中海沿岸が原産の根菜。この鮮やかな赤は、自然着色料として使われることも多く、栄養もいっぱい! ビタミン・鉄、食物繊維、ミネラルなどが豊富な優れものです。なので、食べる輸血と言われているとか!?
ロシア料理のボルシチの材料としてお馴染みですが、スムージーやジュースだと生で手軽に召し上がれるんです。りんごやバナナと合わせて飲み心地よいレシピをご紹介します。

<ビーツ+りんご+バナナ+ヨーグルトのすむーじい>

材料 
1
人分200ml
ビーツ     40g
りんご     1/6個
バナナ     1/2本
ヨーグルト   100ml
水       少々

作り方
1)ビーツはよく洗って皮ごといちょう切りにする。
2)りんごとバナナは皮をむいて一口大に切る。
3)ミキサーに水以外の材料をいれて、なめらかになるまで攪拌する。回りにくかったら、水を 適宜加えて回す。

 

<ビーツのこと>
ビートルート、レッドビート、テーブルビートなどの呼び名もあり、形がカブと似ているので、日本では「赤カブ」、英語でも古くは「Blood turnip(血カブ)」と呼ばれることもありましたが、カブが属するアブラナ科ではなくほうれんそうと同じアカザ科の仲間です。

特徴
砂糖の原料となる甜菜(テンサイ)と同じ仲間で、砂糖かぶともいわれるほど根菜としてはかなりの甘さ。輪切りにすると赤と白の年輪のような模様が現れます。
日本ではロシア料理のボルシチに使われる根菜というイメージが強いですが、ヨーロッパでは昔から健康によい野菜として知られていて、古代ローマ人は発熱や便秘の治療にビーツを使ったと伝えられています。

旬と産地は?
輸入ものが多く、瓶詰や缶詰めが一般的ですが、国内では長野や茨城などで栽培され、は年に2回収穫が可能で、6月〜7月、11月〜12月が旬です。今回のビーツは、天草市にあるNaturalHerb香草園さまより届きました。

栄養は?
カリウム、ナトリウム、カルシウムなどのミネラルはもちろん、ナイアシン、パントテン酸などのビタミンB群、食物繊維などが含まれるほか、ベタシアニン、ベタインなどほかの野菜にはなかなかない成分が含まれています。さらに、ビーツに含まれる「ラフィノース」というオリゴ糖の働きや、ビーツの赤色を示すベタシアニン、ベタキサンチンが持つ抗酸化作用などが期待されている健康野菜です。

このように美容と健康効果が高い、魅力的な「ビーツ」。鮮やかな色で目からも元気をいただけそうでしょう。見かけられたら是非、今回のスムージーはもちろん、サラダや、グリル、煮込み料理などいろいろと作ってみてください。


ちなみに、今回つかったヨーグルトは、合志市にあるオオヤブデイリーファームの商品です。HPにはオンラインショップもあるので、ぜひのぞいてみてください。

この記事を書いたひと

持田 成子

vege-table代表/野菜ソムリエ上級プロ/フードツーリズムマイスター/女子栄養大学生涯学習講師/くまもとふるさと食の名人

女子栄養大学在学中に[野菜のビタミン・ミネラルの季節変動]研究に携わったことがきっかけで野菜ソムリエの資格を取得。正しく食べることは「病気の予防=健康につながる」をモットーに予防医学を学んだ野菜ソムリエ上級プロとして食育や、レシピ開発、産地コーディネートなど食と農の周りで活動中。

料理人が斬る! 熊本の逸品食材04

熊本の、畑の力こぶ

幾分過ごしやすい季節になってきましたが、熊本市内近郊では相変わらず生産物が少ないです。
雨に台風・・・この異常気象と言う言葉は畑を回るまでは他所事でしたが、雨は降らずとも曇天が多く、晴れ間が無いことには生産物も光合成のレベルが落ち、味や品質に影響を及ぼします。

そんな中でも元気一杯頑張っている生産物の話題でも!

今時分は胡瓜や木耳などのきのこ系などになりますが今回は新生姜です。県内で生姜の産地として有名なのは、やはり八代の東陽町でしょうか。

しか〜し! 今回ご紹介するのは、植木の新生姜です。

生産者の伊藤農園さんは、親子で一所懸命土作りからこだわっています。夏の間、クーラー等で冷え切った体を温めるのには生姜が一番!、と健康を意識した生産をしてます。

その名も『畑のちからこぶ』

いかにも、強くなりそうな名前です∩`・◇・)ハイッ!!

さていざハウスの中へどこの圃場へ伺っても交配用の蜂以外の虫が飛んでるものなんですが、生姜の圃場をみてビックリしたのが虫が居ない!
生姜って薬味なんだなと改めて思いました。

高さは2mにも育ちます。

勿論小さな蜘蛛などは居るんですが、コバエ系の俗に言う害虫が全く見当たらなかったのがビックリしました。

僕は板前として大事にしていることがいくつかあるのですが、大切な事のひとつで自分の口に入らないものはお客様に出さないと決めていることがありまして、今回目に留まったのが生姜の葉。

収穫後切って不要な部分は畑の養分になるため放置されてました。

それで何か作れないかな?と思い噛んでみました。

どんな味がしたと思います?

勿論、生姜の香りが強いんですが、もうひとつどうしても邪魔する香りがあるんです(笑)
それは僕と直にお会いした時の話の種として書きませんが(謎)何の香りがするのか気になる方は、僕の顔を見たら聞いてください。

捨てる生姜の葉っぱも1束頂いてお風呂に入れてみました。
熊本弁で言うスースースーで新たな可能性も・・・

っと横道にそれてしまいましたが、土からちょこっと顔出す生姜発見!

丸ごと取れるように丁寧に掘り出し、

茎の部分をカットし、洗浄後出荷されます。収穫後は綺麗な道が出来てます。
ほのかな生姜の葉っぱの香りに包まれる圃場です♪

しかし、折角圃場まで着たのだからと茎ごと戴いて帰る事にします。畑に立つ板前さんをアピールする為に玄関に数日飾ろうかと思います。

しかも土つけて♪

虫の来ない生姜を玄関に置いておくと邪も寄せ付けないと思い(´-o-`)ボソッ
持ち帰った新ショウガはまずは玄関へ飾り、残りは仕込みます。

どれが親生姜(いわゆる種になる生姜です)かわかりますか?

芋と一緒で親生姜から子供が増えていき、親から離れるほど辛味が弱くなります。
スーパー等で買っちゃうと混ぜこぜなんで辛味をチョイス出来ませんが、生産者直通だとどこが辛くてどこがまろやかって選べますね♪

冬へ向かってだんだん寒くなっていく熊本。
冷房で冷え切った体を生姜を食べて体の中から温めて健康に過ごし食欲の秋に備えましょうね∩`・◇・)ハイッ!!

この記事を書いたひと

奧村 賢

京都の老舗割烹 熊魚菴(ゆうぎょあん)たん熊北店にて修行後、帰熊。自ら土の上に立ち、生産者や生産物と対話する事で得られるインスピレーションを元に献立を立てることを大切にしている。日本料理の伝統文化を守りつつ、新しい世界にも邁進し、現在は肥後野菜のひとつでもある水前寺のりの普及活動にも力を入れている。
2014年、KAB開局25周年記念の[元気フェスタ]にて、熊本県内の超こだわり食材を使い、タレントの上田アニとともにオリジナルの5ツ星弁当を制作。

[日本料理 おく村について]
明治3(1870)年魚屋町にて魚の仲買経営から小さな店[飯屋 おく村]としてはじまる。昭和2(1927)年料亭おく村となり、2020年で150周年の歴史を持つ。現在飯屋おく村から六代目。

https://www.e-okumura.net/

<特集>

KABくまもと5ツ星のサイトオープンです!

「熊本のおいしい星を、探すのだ!」

この合言葉で2014年にスタートした、KAB熊本朝日放送の
「くまもと5ツ星プロジェクト」。

熊本の食は、ポテンシャルが高い! おいしいものがたくさんある。
一生懸命に取り組んでいる生産者さんもご紹介したい!

もっと、もっと、たくさんの人に発信していきたい。

そんな思いからこのプロジェクトはスタートしました。
KABの番組や、毎年10月に開催される「KAB元気フェスタ」、
5ツ星マルシェなどのイベントで、これまでおいしい星を発信してきました。

これまで蓄積してきた星情報はもちろん、
これから見つけ出していくおいしい熊本の宝について
いろんな人と共有できる場をつくるために、このサイトをオープンしました。

いろんな角度で、いろんな人の目線で、熊本の食の魅力を発信していきます。

どうぞ、よろしくお願いします。

今回、このサイトを制作するにあたり
いろんな方にご協力いただきました。

まず、トップのこの画像。

熊本産のお野菜の中にあるテーブルナプキン(帽子じゃないですよ!)。
どうしても5ツ星のロゴを刺繍したくて、この方にお願いしました。

このサイトの記事を書いていただいている、熊本市新町にある日本料理「おく村」のご亭主、奧村さんです。

白衣の胸に、料亭のロゴの下にある5ツ星のロゴ。
自らつくって愛用されているのを思い出して、無理言ってお願いしました。
ありがとうございますぅ。

そして、この画像で使っているアイシングクッキーは、
熊本市内で活躍されているアイシングクッキー作家DECO-HANA」さんにお願いしました。
10センチの星の中に、「このロゴを再現して」とおそる、おそるお願いしてみると

「いいですよ〜」のお返事。で、このクオリティ!

デコフード、アイシングクッキーの作家さんとして活動されています。

そのアイシングクッキーの下にある、素焼きの星型クッキーは
5ツ星のプロジェクトによくご参加いただいているケーキ屋ボンボンシュシュー」さん
撮影用のクッキーですが、最後はおいしくいただきたい! という、撮影部隊の希望を
サクサクッとかなえていただきました。撮影後は、もちろんおいしくいただきました!
この「ボンボンシュシュー」さん、6月末から熊本駅内の「よかモン市場」にも出店されています。

そして、今回オリジナルで撮影するにあたり、撮影場所としてご協力いただき、
熊本の食材集めにも奮闘していただいたのが、「HARU-LAB」の相藤春陽さんです。
ブログ記事もお願いしている管理栄養士さんですが、スタイリングとコーディネートをお願いしました。
お野菜の色の良さ、バラエティ豊かさ、これぞ熊本の食材の底力! が伝わります。


HARU-LABさんでは、こんなおしゃれな食のイベントも行われていますよぉ。
おいしそ!

そして、そして、
写真撮影をお願いしたのが、熊本を中心に活躍中の女性カメラマン、
山口亜希子さん(Y STUDIO)。野菜の並べ方、クッキーの配置、全体のトーン。
もう、イメージ通り、というか、それ以上に仕上げていただきました。
感謝、感謝です!

そんなこんなで、
いろんな方たちを巻き込んで、つくりあげたくまもと5ツ星のサイトです。
これからどんどん熊本の食の情報を積み上げて、このサイトを育てていきますので、
よろしくお願いします。

この記事を書いたひと

5ツ星探索隊

くまもと5ツ星プロジェクトが企画するイベントのこと、KAB番組でご紹介した気になるお店や、料理人、食材など、熊本のおいしい星について特別にお知らせしたいことを発信します。

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