三星が見つけた☆くまもと5ツ星10

肥後グリーンのサラダ

毎年必ず食べる「肥後グリーン」。
熊本のブランドメロンです。翡翠色の果肉が美しい青肉系で、とろけるような食感と高い糖度が特徴です。
もちろんそのままで十分おいしいのですが、今日はサラダにします。
まずはメロンの果肉をくりぬき器でくり抜きます。
皮に残った果汁も捨てずに、果肉と一緒にボウルに移しておきます。それからきゅうりをピーラーで薄くスライスします。
下準備はこれで終わり。
器にきゅうりを敷いてメロンとモッツァレラチーズを盛ります。
塩をふり、オリーブオイルとメロンの果汁、レモン汁を回しかけて完成です。
器は阿蘇の陶芸家、「滝室窯」石田裕哉さんの瑠璃釉陽刻雲型皿です。
ろくろで形作った生地を型にのせて凹凸を写す「ろくろ型」という手法を採用されていて、装飾をしみじみと眺める楽しさもあります。
瑠璃釉陽刻雲型皿は、深い瑠璃色にヒゴタイのような文様。
薄くて軽いのに強さもあり、日常で使いやすい器の一つです。
余談ですが、肥後グリーンのシールに記された「甘サ一番」というキャッチフレーズがなんだか可愛くて好きです。

この記事を書いたひと

三星舞

雑誌「九州の食卓」副編集長を経て、フリーのエディター・ライターに。食に関する取材が得意で、料理と器も好き。九州中を駆け巡って各地のおいしいものを味わってきた経験を生かし、フードコーディネーターとしても活動中です。

三星が見つけた☆くまもと5ツ星09

わらびのナムル

すっかり春です。
この時期に阿蘇を散策すると、山菜の自生スポットを見つけることも。
まさに〝芽吹きの季節〟だなぁと思います。熊本市内の直売所にも山菜が並んでいます。
今回はわらびを調理します。わらびは山菜の中でもアクが強く、下処理が必要です。
こう書くと面倒そうと思われがちですが、下処理はとても簡単。
重曹を使います。大きめのバットに洗ったわらびを並べて、重曹を振りかけます。それから、熱湯を注ぎ、ひと晩置く。
これだけです。湯1リットルに対して、重曹は小さじ1。
わらびの量に応じて調整してください。
翌朝、バットの中はこんなことになっています。どす黒く見える液体は、実は鮮やかなエメラルドグリーン。
このまま捨てるのはもったいなく感じます。
でも、捨てます。
アク抜きしたわらびはよく洗って、おこわや煮物、お浸しに。
写真は醤油味のナムルです。
仕上げに粉末のえごまを散らすと味にコクが出ます。器は阿蘇で作陶されている「滝室窯」石田裕哉さんのもの。
潔いシンプルなデザインの白磁十角鉢です。

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三星舞

雑誌「九州の食卓」副編集長を経て、フリーのエディター・ライターに。食に関する取材が得意で、料理と器も好き。九州中を駆け巡って各地のおいしいものを味わってきた経験を生かし、フードコーディネーターとしても活動中です。

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