野菜王国くまもとすむーじぃ31

あわただしい季節にビタミンたっぷりの飲むサラダ!

みかんといちごにはコラーゲンの生成を助けるビタミンCがたっぷり。ミニトマトは普通のトマトに比べると栄養量が多い。たとえば、ビタミンCは2倍、カロテンの量は1.8倍もあるんです。ビタミンたっぷりチャージでき、アンチエイジングも力を発揮してくれる旬の組み合わせをご紹介します。

材料出来上がり 約150ml
みかん    1個
いちご    5粒
ミニトマト  5~6個

作り方
1)みかんは皮をむいて、房にわける。
2)いちごとミニトマトは洗ってヘタをとる。
3)ミキサーにすべての材料をいれてなめらかになるまで回す。


<温州みかんのこと>
日本の代表的なフルーツ「みかん」。柑橘類のルーツは約3000年前に現在のインド・タイ・ミャンマーの周辺とされていますが、最初に栽培されたのは中国、約4000年前に中国の栽培史(橘史)に記述があるといわれています。遣唐使・遣隋使により中国大陸との交流が盛んだった九州に種々の柑橘が持ち込まれ、「温州みかん」は鹿児島県長島で誕生した突然変異種との説もあります。

栄養・機能性
新陳代謝を活発にし、美肌効果や免疫力を高め、風邪の予防にもなるビタミンCが豊富。白い薄皮部分に含まれるビタミンPには血管を強化し、動脈硬化予防の助けになるといわれています。


<いちごのこと>
さわやかな香りと優しい甘みが人気の果物。可食部(食べる部分)は果実ではなく花托発達したもので果実に当たるのは表面の粒です。

栄養・機能性
ビタミンC、アントシアニンなど抗酸化作用がある成分を豊富に含む。洗うだけで手軽に食べられるのでビタミン摂取には嬉しい果物といえます。

この記事を書いたひと

持田 成子

vege-table代表/野菜ソムリエ上級プロ/フードツーリズムマイスター/女子栄養大学生涯学習講師/くまもとふるさと食の名人

女子栄養大学在学中に[野菜のビタミン・ミネラルの季節変動]研究に携わったことがきっかけで野菜ソムリエの資格を取得。正しく食べることは「病気の予防=健康につながる」をモットーに予防医学を学んだ野菜ソムリエ上級プロとして食育や、レシピ開発、産地コーディネートなど食と農の周りで活動中。

野菜王国くまもとすむーじぃ番外編

夢未来みかん「夢の恵」でつくった一品

熊本にはオレンジベルトと呼ばれる柑橘栽培が盛んな地域があります。

そのオレンジベルトの中でも有明海を望む、熊本市西部の河内町で栽培が始まったころを遡ると天明2年(1782年)頃とか…。遠くにには雲仙普賢岳を眺められる海岸線を走ると、石垣が巧妙に積まれた斜面にはみかん畑が広がります。春にはみかんの白い花で、秋にはみかん色に染まる景色は圧巻です。

2020年の年末に、河内町一帯を中心に生産されるJA熊本市のブランドみかん夢未来みかん「夢の恵」が箱いっぱい届きました~!

早速ぴっかぴかのみかんを使ってサラダを…。

使ったみかんは、こちらの「熊本市農産物フェア2020 くまもと収穫祭」で販売中です。

<みかんとべビーリーフのサラダ~生姜みかんドレッシング~>


玉ねぎの辛みをアクセントに、糖度高いみかんをジューシーなサラダに仕立てました。からだを温める作用があるみかんと生姜のドレッシング、果皮もトッピングして豊かな香りが楽しめる一品です。

材料2人分
みかん  3個
玉ねぎ  1/4 個
べビーリーフ 1袋(50g)

(生姜みかんドレッシング)
みかん  1個(果汁を絞る)
★オリーブオイル 大さじ1
★生姜すりおろし 大さじ1
★レモン汁(または酢)小さじ1

作り方
1 みかんはナイフで皮を剥いて6つ切りにカットする。1/2個分の皮はサッと熱湯に通し、白い部分を除き、千切りにしておく。ドレッシング用のみかんは果汁を絞る。
2 玉ねぎは薄くスライスして水にさらし水気を絞っておく。
3 ボウルに1で絞った果汁、★の材料を入れてよく混ぜて生姜みかんドレッシングをつくる。
4 洗って水気をきったべビーリーフ、1と2を合わせ、3のドレッシングをふってさっくり和える。
5 器に盛りつけ、みかんの皮を散らす。

おすすめポイント
果実はもちろん、皮や筋にも栄養がたっぷりなので、筋や薄皮がついたまま食べるのがおすすめ。果皮を乾燥させたものは「陳皮」といって、スパイスや血圧降下作用のある漢方薬としても利用されています。ここではひと手間かけてサラダのトッピングに…。

夢未来みかん「夢の恵」
最新型の糖度センサーを保有する選果システムを通って出荷される「夢未来みかん」。糖度12.5度以上のもの、色、大きさ、傷などが選別されて届けられるのだそうです。ほぼ年間を通して出荷されるJA熊本市の柑橘…、6月末の極早生グリーン、極早生、早生みかんのほか、今回届いた晩生の「青島温州」「尾崎温州」「今村温州」と品種リレーして2月頃までみかんが続き、デコポン、清見、河内晩柑などの柑橘に…。

「青島温州」って?
静岡市の青島平十氏によって発見されたことから「青島みかん」と名付けられたといわれています。味にコクがあり、サイズもほかの温州みかんよりひとまわり大きめ、果実が平たいのが特徴です。早生みかんより皮が少しごつごつ厚めですが、むきやすく食べやすい。味が濃く、糖度も高いので人気の品種です。

早生みかんと青島みかんをちょっと比べてみました!
・大きさ

左が早生みかん、右が青島みかん。青島みかんのほうが一回り大きいです。

・かたち

扁平形でぺったんこ。これが青島みかんの特徴です。

・果皮(肌)
早生みかんが薄く滑らかな肌に対して、青島みかんのちょっと分厚いゴツゴツした肌。実はこのしっかりした丈夫な果皮が青島みかんに大切。

・みかんの果肉をつつむ「フク」の厚み

この「フク」の厚みが青島みかんの濃い味を包んでいるようです。

「冬はこたつにみかん」という言葉もあるほど、一年で一番寒い時期にぴったりな日本の冬の代表的な果物。皮をむくだけで手軽にとれるみかんで、上手にビタミン補給し、寒い時期にも健やかに美しくお過ごしいただけたら幸いです。

この記事を書いたひと

持田 成子

vege-table代表/野菜ソムリエ上級プロ/フードツーリズムマイスター/女子栄養大学生涯学習講師/くまもとふるさと食の名人

女子栄養大学在学中に[野菜のビタミン・ミネラルの季節変動]研究に携わったことがきっかけで野菜ソムリエの資格を取得。正しく食べることは「病気の予防=健康につながる」をモットーに予防医学を学んだ野菜ソムリエ上級プロとして食育や、レシピ開発、産地コーディネートなど食と農の周りで活動中。

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