熊本なにコレ物産館18

名物うに蕎麦に南蛮柿の天ぷら! 贅沢な“天草の夏”を堪能してきたよ

天草で蕎麦!?
意外に思われるかもしれませんが、100%地元産そばと石臼挽きにこだわるお店が天草市内にあるのです。

その名も「苓州屋」。

同店の名物が季節メニューのうに蕎麦です。
天草ウニは栄養豊富な海藻を食べて育つので、甘味が強く濃厚。保存料など一切使わずウニそのものが味わえます。同店では春はムラサキウニ、この時期は赤ウニをいただくことができるとあって、連日多くのお客さんでにぎわっています。

これですよーコレこれ!

お店の方から聞いた通りに、ウニをまずはそのまま。
そして、天草のお塩で。最後は牛深の節と天草大王のスープがブレンドされたつゆを豪快にかけて。

んもーーー最高♡

特に私はお塩でいただくのが気に入りました♪

それからせっかく天草まで来たので南蛮柿の天ぷらも。

南蛮柿とはイチジクのこと。
南蛮文化の影響を色濃くうけた天草は、日本におけるイチジク発祥の地と言われています。

天ぷらはさくっと揚がっていて、イチジクのジューシーでさわやかな甘みとつゆがベストマッチ。
南蛮柿も赤ウニも今月いっぱいはいただけそうですよ。

ドライブがてらぜひ。

天草蕎麦処 苓州屋
http://reishuya.jp/
天草市東町48番地
☎0969-22-9966

営業/月、水~金 昼 11:00~15:00(o.s. 14:30)
土、日、祝 昼 11:00~15:00(o.s. 14:30)、夜 17:00~21:00(o.s. 20:30)

【おまけ】
“日本三大ちゃんぽん”の一つとしても知られる天草ちゃんぽん。
私も大好きです。
苓州屋さんにお土産用オリジナル天草ちゃんぽんセットが売ってあったので購入。早速、その日の夜にいただきました。

中はこんな感じ↓

自宅にあった野菜と豚バラと竹輪でちゃちゃっと。

スープは豚骨スープに天草大王の鶏がらスープをブレンドしてあるそうで、濃厚かつマイルド。

特筆すべきは麺!
熊本や天草のちゃんぽん麺の特徴、黄味がかっていて太麺、もちもち!これは熊本土産に使えそうです。

天草ちゃんぽんオンラインショップ
http://champon.reishuya.jp/

この記事を書いたひと

ノグチミト

元「リビング熊本」編集長
現在はコミュニケーション・プランナーとして、企業の商品やサービスに関するアドバイザリー業務に従事している。
首都圏有名レストランのシェフ、料理研究家、飲食コンサルタントなど“食”のプロフェッショナルとの幅広いネットワークを持ち、地域産品の商品開発から販売促進までのトータルサポート業務およびブランディング業務も行っている。
ほか大学の講師(地域メディア論)など。

熊本なにコレ物産館11

天草の香りが口から鼻に抜けていく…贅沢、夏のお取り寄せ

きた、きた、きた!

私のこの時期のお楽しみといえばコレです。

 赤ウニ。

上天草の海にぽつんと浮かぶ離島の一つ、湯島の
漁師・松尾さんから直接、
取り寄せています。

湯島の海の男、松尾秀和さん(左)と息子さん

湯島では5~6月がムラサキウニ、7~8月は赤ウニがとれ、
私は濃厚で甘味の強いこの赤ウニがお気に入りです。

水深5Mほどを素潜りしてとられたウニは
すぐさま殻から取り出し瓶詰めに。
ミョウバンなどの添加物が一切入っていないので、
ウニそのものの味を楽しむことができるんですよ。


 瓶の蓋をあけると黄金色に輝くウニ!
一瓶に標準的な大きさのイガイガ殻つきウニ約10個分がぎっしり!

毎晩ちびちびと酒のアテに、
といいたいところですが残念ながら下戸のため、
海苔ご飯の上に雲丹を乗せ、醤油をちょこっとたらしてパクリと。


むー
もうニヤニヤがとまらないおいしさです。

 濃厚な甘みが口いっぱいに
というより
香りがフンッと鼻へ(←わかります?この感覚)と広がります。

ウニは新鮮な状態で瞬間冷凍してあり、
「解凍後、2日以内が美味しくいただけますよ」と松尾さん。

生で楽しんだあとは、
広島出張のときに知った広島の新グルメ“ウニほーれん”を作っていただきました!

夏の贅沢なお取り寄せ。
松尾さん、来年も楽しみにしております!

 

問い合わせ 090-1165-1267(松尾さん)
1瓶2500円~送料別途(冷凍便)

 

[おまけ:ウニほーれんの作り方]
フライパンにバターを溶かし、みじんぎりのにんにくを炒め、香りがでたらほうれん草を加え軽く塩コショウ。ウニをどさっと入れて軽く炒め、醤油で香りをつけたらできあがり。
バゲットに乗せていただきます。クレソンの時期にはウニクレソンもおススメです。

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ノグチミト

元「リビング熊本」編集長
現在はコミュニケーション・プランナーとして、企業の商品やサービスに関するアドバイザリー業務に従事している。
首都圏有名レストランのシェフ、料理研究家、飲食コンサルタントなど“食”のプロフェッショナルとの幅広いネットワークを持ち、地域産品の商品開発から販売促進までのトータルサポート業務およびブランディング業務も行っている。
ほか大学の講師(地域メディア論)など。

シマノタネ通信from天草03

めざせ! 赤飯名人!

ふと、食べたくなるものがあります。

 

ほんのり塩っ気がきいていて
ほっくりとした小豆の食感がたまらなく、
噛めば噛むほど甘みが出てくるもの。

 

そう、「赤飯」です。

 

 

古くから、お祝い事には欠かせない「赤飯」。

そういえば、昔の結婚式には持ち帰り用の赤飯っていうのも
定番でしたよね?・・・よね!?(天草だけかな)
基本の赤飯は、“もち米に小豆やササゲを加えて蒸したもの”
らしいのですが、わが家では

 

もち米と小豆

 

白米と赤米

 

玄米と小豆

 

ほかにも、
白米と黒米、白米と黒米と金時豆、もち米と小豆と栗などと
組み合わせや炊き方を変え、その日の気分で
バリエーションを楽しんでいます。

こんな風に赤飯頻度が高めのわが家ですが、

実は、どれだけ数を重ねても、
及ばない赤飯というのがあるのです。

 

それが、御年92歳のハナさんがつくるお赤飯

かつて旅館の女将をしており、
お惣菜屋さんも切り盛りしていた
ハナさんがつくるお赤飯は、
上からごま塩をぱらぱら、というスタイルではなく、
ごはんそのものにしっかりと塩味をきかせたもの。

冷めておいしく、おかずがなくても満足できる。
そんな、一品。

 

お店を閉じてしまっておられる以上、
誰にもこれを体感いただくことができないのが残念ですが、
私の中では一番おいしいと思うお赤飯です。

 

蒸した後に全体に塩を混ぜ込んでいるのか?

あるいは、塩を加えた状態で炊いているのか?

思いつくものをあれこれ試すのですが、何度やってみても
あの絶妙な塩味とほっくりとした小豆の食感が再現できないのです。

どうしてもあの赤飯を食べたくて、
先日、ついに、ハナさんに教えを請いました。

「米ばあろうてつけとってな、蒸し釜にいるっとさな。
小豆は、米と別に炊くと。一晩水につけとって
鍋で炊いてやぶろー(柔らかく)なったら、米に混ぜてよか。
塩は蒸すときに、米にまずっとばな」

ということで、まとめてみました(笑)

<材料>
もち米 適宜
小豆 適宜
塩 適宜

<つくりかた>
1. もち米と小豆を洗い、それぞれ一晩、水につけておく。
2. ❶の小豆を鍋に入れ、火をひれる。小豆が柔らかくなったら、火を止めて水気を切る。
3. ❶のもち米の水気を切り、❷の小豆と塩を加えてまんべんなく混ぜる。
4.❸を蒸し器に入れて蒸す。

おそらく、こんなところでしょう。

もち米を蒸す前に塩を混ぜ込むとは!

この方法だと、全体にまんべんなく塩味がつき
しかも、小豆もほっくりやわらかくなるのですね。

もしかしたら、常識なのかもしれませんが(苦笑)
私にとっては目からウロコ!

水加減や塩梅などはまだまだ模索が必要ですが、
赤飯名人に一歩近づいた気がします。

ちなみに。

ハナさんがご主人とともに切り盛りしていた旅館「高砂屋」は、
数年前にのれんを下ろしてしまっていますが、
明治時代に「五足の靴」一行が泊まった宿としても知られます。

 

 

白秋とともに泊まりし天草の

大江の宿は伴天連の宿

 

意味もわからず、この碑の周りで走り回った
子どもの頃が、懐かしいです。

「五足の靴」にご興味のある方は
「大江教会」や「大江八幡宮」への参拝ついでに
この碑を探してみてくださいね。

 

この記事を書いたひと

木下 真弓

天草育ち、熊本市在住、エディター&ライター、3児の母、ソルトコーディネーター、食の6次産業化プロデューサー。ふるさと愛が高じて、天草の島々にあるちいさなタネ(衣食住のくらしにまつわる魅力や、歴史・文化の糸口)を見つける・育む・つなぐことをコンセプトに「シマノタネ」を起業。

http://www.shimanotane.jp

シマノタネ通信from天草02

どうだ! まいったか!?

上天草市松島町の教良木ダムの上流にある
「祝口(いわいぐち)観音の滝」へ行った帰り道。

「太郎丸嶽」「次郎丸嶽」の麓に広がる集落で
ちいさな花畑を見つけました。

沿道から少し離れた畑に咲く赤い花。
サルビアに見えなくもないけど、なんだか違う気もする。

いったいなんなの!?

いてもたってもいられなくなり、
とりあえずUターン。
近くにあった神社の空き地に車を止めて
駆け寄ってみると・・・

ん!?

え!?

こ、これはっ!
は、花じゃない・・・(愕然)

トウガラシ!!!!!

真っ赤に色づくトウガラシ畑。
それにしても見事な色づきです。
収穫作業をなさっていた農家さんにご挨拶。

「こんにちはー。赤っか花ん咲いとるけん
なんやろかーって思うて来てみたら、
トウガラシやったけん、たまがったです」

「花ね!?そがん見える?」

 

若干、農家さんを困惑させてしまった気もしますが。
本当に綺麗だったんだから仕方ない(苦笑)

「そういえば、いつも「まいったか!朱次郎」っていう粉末ば
使いよっとですけど、あれも松島だった気が・・・」

「あ、知っとる?そん畑よ」

へ?

この日2度目のびっくり。
なんと。我が家で日々、愛用中の
トウガラシ粉末が生まれる畑でした。

農薬を使わず栽培し、手摘みしたトウガラシを
天日で乾燥させ、粉末加工してつくられる

「まいったか!朱次郎」

すっきりさわやかな辛味のなかに、
ほのかな甘みを感じる気がして
ついリピートしてしまうのです。

我が家では、粉末を麺類や炒めもの、カレーなどに、
瓶詰めの練りタイプを、鍋や刺身などに使います。

ちなみに本渡の「苓州屋」では、
これを使った黒ごま坦々風のつけそばが出されていたり、

同じく本渡の「松下かまぼこ店」では
これを生地に練りこんだ「朱次郎天」なるものが人気だったり。

大矢野では手が止まらなくなる辛いお菓子に変身していたり、
宇土半島では有明海苔とのコラボを果たしていたりと、
朱次郎ファミリーは日々、増殖中!

天草のおいしさはつきることがないのだ!

どうだ、まいったか!(笑)

ということで、今回のわたしの天草自慢はこの辺で。

この記事を書いたひと

木下 真弓

天草育ち、熊本市在住、エディター&ライター、3児の母、ソルトコーディネーター、食の6次産業化プロデューサー。ふるさと愛が高じて、天草の島々にあるちいさなタネ(衣食住のくらしにまつわる魅力や、歴史・文化の糸口)を見つける・育む・つなぐことをコンセプトに「シマノタネ」を起業。

http://www.shimanotane.jp
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