野菜王国くまもとすむーじぃ33

ストレスや肩こりの解消に!? くまもとすむーじぃ!

ストレスや緊張からくる肩こり…抗ストレス作用のビタミンCをたっぷりとってストレスからくるダメージを軽減して肩こりを楽に…。旬のビタミンCたっぷりの組み合わせをご紹介します。


材料出来上がり 約180ml
カリフラワー  3房
いちご     5-6粒(約80g)
レモン     1/4個(果汁を絞る)
はちみつ    大さじ1
水       1/4 カップ

作り方
1)カリフラワーは小房に分けて、ボウルに水をはって2~3分つけて水気をよくきっておく。
2)いちごは洗ってヘタをとる。
3)ミキサーにすべての材料をいれてなめらかになるまで回す。


<カリフラワーのこと>
ブロッコリーの突然変異で生まれたとされるカリフラワー。ブロッコリーと同様に、免疫機能を高めてがんの予防に効果が期待されるアブラナ科の野菜。ビタミンの中では、特にビタミンCが豊富で、100g当たりの含有量はオレンジの約1個分といわれています。ビタミンCは風邪予防やストレス緩和、肌トラブルに力を発揮します。


カリフラワーの生産者さんを訪ねて…

トマトの大型ハウスが立ち並ぶ八代市郡築地区で、露地野菜を栽培なさっている野菜ソムリエ仲間の喜多川容紫子(きたがわ よしこ)さんをお訪ねしました。

八代は「い草」の生産量日本一の地域…。喜多川さんもご主人の勲さんと長年「い草栽培」に携わっいらしたそうです。ですが、容紫子さんが体調を崩されたことをきっかけに、農作業の負担が大きい「い草栽培」から露地野菜への転換を決意され、最初はじゃがいもを栽培しながら土壌を徐々に改良して野菜へと移行してきたと話してくださいました。主に白菜、キャベツ、カリフラワーやブロッコリー…、アブラナ科の野菜をそれぞれの品種をリレーしながら、8月の播種、9月の定植…と順に時期をずらして作業し3月頃まで収穫・出荷していかれます。


干拓地のミネラルをたっぷり含んだ土壌で育つ野菜たちはとても甘くて、お取引先にも大好評と伺いました。さらに楽しみながら取り組んでいらしゃるのが、色とりどりのカリフラワーの栽培。真っ白、紫色、オレンジ色、黄緑色はもちろんのことその外観がユニークなロマネスコ…カラフルな野菜たちは喜多川さんの笑顔とともに、キラキラ輝いていました


<いちごのこと>
ビタミンCを多く含む果物の中でもいちごはトップ10に入るほど豊富。5~6粒食べると1日に必要な量をとることができます。新陳代謝を高めるビタミンCは、かぜ予防、肌荒れやシミなどの肌トラブル予防にも効果的で、ストレス緩和にも役立ちます。このほか、血圧を正常に保つカリウムや、赤血球をつくり貧血を予防に役立つ葉酸を豊富に含むのもいちごの特徴です。


熊本県オリジナル品種のいちご「VSO3」のこと
熊本県農業研究センターが、熊本県内でのいちご栽培面積の6割を占める 「さがほのか」に代わる品種として、2005(平成17)年から約9年間にわたり研究に研究を重ねて開発に取り組んだ品種で、2014年に「VSO3」として品種登録。2015年「ゆうべに」という愛称が決定しデビューしました。

年間5000株もの苗で栽培を検討し、食味や形、色、育て方など厳しいチェックが繰り返されて選抜されてきた候補は実に数万株の中から選りすぐられた5系統だったと、当時の研究チームの方から伺ったことがあります、その5系統からさらに栽培条件を様々に変えながら選抜されて品種登録された「VSO3」。

大玉で赤い果皮、果肉も赤から白のグラデーションがとても美しい。甘さと酸味のバランスが良いのが特長です。クリスマス時期の収穫量が多く、5月頃まで安定して出荷されます。

時には1日300個食べたこともあると聞き及ぶ、研究チームの熱い思いとたゆまぬ努力で誕生した「ゆうべに」ですが、その可能性をさらに追求し、おいしさをひきだしていくための取り組みは、合志市にあり県農業研究センターを中心に今も続けられています。全国から寄せられた応募の中から選ばれた愛称「ゆうべに」は、華やかで上品なイメージとそのおいしさで、全国に多くのファンを獲得しているようです。

熊本県オリジナルいちご「ゆうべに」(公式)youbeni.jp

この記事を書いたひと

持田 成子

vege-table代表/野菜ソムリエ上級プロ/フードツーリズムマイスター/女子栄養大学生涯学習講師/くまもとふるさと食の名人

女子栄養大学在学中に[野菜のビタミン・ミネラルの季節変動]研究に携わったことがきっかけで野菜ソムリエの資格を取得。正しく食べることは「病気の予防=健康につながる」をモットーに予防医学を学んだ野菜ソムリエ上級プロとして食育や、レシピ開発、産地コーディネートなど食と農の周りで活動中。

野菜王国くまもとすむーじぃ07

白いブーケのような冬野菜カリフラワーで風邪対策や胃腸の健康に!

花のつぼみ、花蕾(からい)を食べるカリフラワーは、
ほのかな甘みがあり新鮮なものはサラダや彩りある付け合わせに
生でも食べられます。熊本県内では、
八代地域を中心に全国トップレベルの生産量を誇り、これからが旬!
華やかなシーズンに、
白いブーケのようなカリフラワーとデコポンのスムージーをご紹介します。

★カリフラワー+デコポン+りんごのスムージー★

<材料:できあがり約250cc>
カリフラワー  3房
デコポン    1/2個
りんご     1/4個
水       1/4カップ

<つくり方>
1)デコポンは皮をむき、ざく切りに。
りんごは皮と芯を除き、一口大に切る。
2)ミキサーにカリフラワー、デコポン、りんごを入れ、
水を加えてなめらかになるまで回す。

<レシピのポイント>
ビタミンCや食物繊維たっぷりの組み合わせ。
カリフラワー、デコポンに含まれるビタミンCは
強固なコラーゲン作りに必要な栄養。
風邪予防にはもちろん、ハリのある肌、
骨や関節のコラーゲンにも力を発揮します。
カリフラワーとりんごに豊富な
カリウムと食物繊維は、
冬に高くなりがちな血圧を抑えることにも
働くといわれています。


(写真はにじいろ農園さん)

<カリフラワーのこと>
原産地と種類は?:
地中海沿岸が原産で、ケールやキャベツ類の突然変異で生まれたといわれるアブラナ科の野菜。明治時代に渡来し普及しました。緑黄色野菜の人気に押されて生産量が減っていましたが、近年は、主流の白色に加えオレンジや紫のもの、円錐形で黄緑色のロマネスコなどカラフルな種類が出てきて熊本では生産面積も、生産量増えています。

栄養は?:
カリフラワーに含まれるビタミンCは、加熱損失が少ないのが特徴。その量はキャベツの約2倍とされる。ビタミンCは風邪のウイルスを抑えるので冬の風邪対策に。ビタミンCに加え、アブラナ科の野菜特有のイソチオシアネートを含むので、辛みが胃を刺激して食欲増進に、血栓予防にも効果も期待できます。発がん性物質を抑える働きがあるといわれ、ガン予防に作用する野菜としても注目されています。


(写真は宮本果樹園さん)

<デコポンのこと>
品種は「不知火」清見✖ポンカンの掛け合わせで誕生したもの。デコポンは熊本県の登録商標で糖度13度以上、クエン酸1%以下で光センサーで識別。頭に凸がついた特徴的な外観で、高糖度だがさっぱり、皮もむきやすいので人気の柑橘。

この記事を書いたひと

持田 成子

vege-table代表/野菜ソムリエ上級プロ/フードツーリズムマイスター/女子栄養大学生涯学習講師/くまもとふるさと食の名人

女子栄養大学在学中に[野菜のビタミン・ミネラルの季節変動]研究に携わったことがきっかけで野菜ソムリエの資格を取得。正しく食べることは「病気の予防=健康につながる」をモットーに予防医学を学んだ野菜ソムリエ上級プロとして食育や、レシピ開発、産地コーディネートなど食と農の周りで活動中。

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