野菜王国くまもとすむーじぃ42

秋バテを乗り切るすむーじぃをご紹介

瞬く間に10月にはいりました。朝夕はずいぶん凌ぎやすくなったものの、日中は秋とは言い難い暑さが続いています。

「秋バテ」は、夏の疲れによる食欲不振や睡眠の質の低下によって現れる自律神経の乱れといわれています。夏の疲れがたまった体を秋の旬野菜と果物を摂って胃腸を元気に、自律神経のリズムを取り戻しましょう!

コリンキー(かぼちゃ)とリンゴのスムージー

◆材料(出来上がり 約180ml)
コリンキー(かぼちゃ)   80g
りんご           1/3個
豆乳            50ml

◆作り方
1)コリンキーを薄切りにする(普通のかぼちゃは、一口大に切り、レンジで約3分加熱する(竹串ですーっととおるくらい)
2)りんごは、皮をむき芯を除いて、一口大に切る。
3)ミキサーに、コリンキー(かぼちゃ)とりんご、豆乳をいれて、滑らかになるまで2分くらい回す。

緑黄色野菜のなかでもトップクラスの栄養価を誇るかぼちゃ。かぼちゃに含まれるカロテンとビタミンEが免疫力を高めて体調を整え、栄養豊富なりんごのほのかな甘ずっぱさのもとであるリンゴ酸とクエン酸が疲れを癒し、エネルギーを生み出す助けに。豆乳に含まれるビタミンB1が疲労回復につなげてくれる組み合わせです。

【かぼちゃのこと】
原産地と種類は?
アメリカ大陸から15世紀末にコロンブスによってヨーロッパに持ちこまれ、世界中に広がったといわれています。主にホクホクした西洋かぼちゃちとしっとりした日本かぼちゃ、ぺポかぼちゃがあります、。現在、主に出回っているのはホクホクして甘い西洋かぼちゃです。

栄養は?
カロテン、ビタミンC、ビタミンE、さらには機能性成分ルテインなど、かぼちゃは抗酸化力に優れた成分の宝庫です。しかもビタミンCはビタミンEと一緒にとることで相乗効果もあるといわれます。ビタミンEは血行をよくして肩こりや冷えを改善、豊富な食物繊維は血圧やコレステロール値の上昇を抑えて、便秘の予防にもチカラを発揮してくれます。

かぼちゃのいろいろ
・コリンキー(今回使用)…皮ごと生食できる黄色いかぼちゃ。スライスしてそのままサラダやピクルス、漬物などで楽しめます。
・黒皮栗…西洋種の主流で、甘くホクホクした粉質栗平」や「九重栗」などいろいろな品種があります。
・坊ちゃんかぼちゃ…西洋種の小型かぼちゃ。500g前後で食べきりサイズ。果肉は粉質。
・黒皮かぼちゃ…日本かぼちゃ。皮はごつごつして果肉はねっとり。和食の煮物に向いている。
・プッチーニ…黄褐色で、オレンジの縞模様があるミニかぼちゃ。甘みがあり粉質で、電子レンジ加熱にも向いている。詰め物などに…。
・バターナッツ…ひょうたん型で白い果皮が特徴。ねっとりした粘質系で甘みが強い。
・万次郎かぼちゃ…ラグビーボールのような形が特徴。甘みが強くホクホクしている。
・春日ぼうぶら…ひご野菜のひとつ。長さが30㎝を超えるヘチマのような外観とあっさり味と水分が多いのが特徴。汁物やスープ、お菓子にも向く。


【りんごのこと】
昔話や聖書に登場するなど、古くから世界中で愛され続ける果物。

栄養は?
「1日1個のりんごは医者いらず」といわれるほど、栄養たっぷり。水溶性食物繊維のペクチンが腸の動きを整えて便秘と下痢の両方を改善します。ペクチンには、コレステロールの吸収を抑えるはたらきもあり、生活習慣病予防にも役立ちます。カリウムが豊富で利尿作用があり、高血圧予防に役立ちます。

【豆乳のこと】
ポリフェノールの一種、イソフラボンが女性ほるもんのようなはたらきをし、骨粗しょう症の予防や更年期症状を緩和します。ビタミンEや鉄など女性に嬉しい成分が豊富です。

りんご生産者さんを訪ねてきました!
甘みと酸味がカラダを癒してくれる、秋の味覚「りんご」園にお邪魔してきました。
熊本市北区植木町で,30年以上も前、1989年から観光果樹園(現在は観光農園)を営まれている吉次園さんへ…。熊本市中心部から車で走ること約30分。
植木町のパイロット地区にある広大な園地では、創立時から栽培されるリンゴも現在は7品種!こちらでは、通常、果実全体に日光が当たるように行われる「葉つみ」を行なわず、「葉とらずりんご」の栽培をなさっています。色むらなどで多少の見劣りはするそうですが、葉っぱがつくる養分が果実に蓄えられるために甘みも酸味も深い味わいで、ジューシー。吉次園のりんごの美味しさのヒミツかここにあります!

8月~11月まで、品種をリレーしながら、樹上完熟で収穫直売所等での販売されています。伺った日は、本来9月下旬に楽しめる「秋映」という色の濃い品種がたわわに実っているはずの園地なのですが。9月に相次いで襲来した大型台風のために「苦渋の決断」をして少し早めに収穫されていました。

自然の脅威と向き合いながら長年果樹栽培に取り組んで来られた現社長のお母様前田博美さんのお話伺いながら、晩生の珍しい品種「名月」を見せていただきました。


吉次園で8月~11月まで楽しめる品種は、希ライフ→つがる→秋映え→シナノゴールド→陽光→名月→ふじ。吉次園の「りんご狩り」の情報はこちらから!

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フルーツ狩り いちご狩り・ぶどう狩り・りんご狩り・梨狩り・柿狩り・みかん狩りなど果物狩りなら熊本にある観光農園の吉次園 (kichijien.jp)

この記事を書いたひと

持田 成子

vege-table代表/野菜ソムリエ上級プロ/フードツーリズムマイスター/女子栄養大学生涯学習講師/くまもとふるさと食の名人

女子栄養大学在学中に[野菜のビタミン・ミネラルの季節変動]研究に携わったことがきっかけで野菜ソムリエの資格を取得。正しく食べることは「病気の予防=健康につながる」をモットーに予防医学を学んだ野菜ソムリエ上級プロとして食育や、レシピ開発、産地コーディネートなど食と農の周りで活動中。

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