料理人が斬る! 熊本の逸品食材15

熊本の海苔を斬る!(くまもと収穫祭開催中)

暑い日が続きますね。。。
頼んでもいないのに汗かいて溶けているはずの脂肪でほっそり。。。にならないのが悔しいです(笑)さて、今回もJAくまもと地産地消フェアオンラインくまもと収穫祭が開催されていると言う事で今回は海苔っ!

6月30日までweb上で開催中!
https://kumamoto-shukakusai.myshopify.com/

 

届いた海苔は二種類。有明海産秋芽一番摘みでスーパーなどではほとんど流通していないレアものだそう。

生産地は熊本新港から奥へ入った辺りにある海路口町(うじぐちまち)海が近いことから海の物も畑の物も生産されている美味しいものが収穫される所ですね。

玉葱や蓮根、トマトにメロンなどに海苔や蛤の養殖なども盛んな土地ですね。

今回の海苔を調べてみると品種は海路口浅草。

病害に弱く今では絶滅危惧種に 指定されているアサクサノリを選抜して養殖した希少な海苔。独特の甘み・風味が特徴です。

その希少なアサクサノリの一番摘みを、火入れ品と通常品と2パックセットで販売だそう。
火入れ海苔とは、通常版よりもさらに乾燥させて長期保存が可能になった海苔で焼いて食べたりすると美味しいと書いてあった。では素直に焼いた方がいいと言う事でだし巻きと一緒に巻いちゃおうと考えました。

皆さん知っています?簡単に見える料理ほど難しいんですよ(笑)

では早速。だし巻き焼いていきます。

全卵割込の卵に出汁と薄口醤油だけで調味します。
玉子焼き鍋が温まったら油を引き、玉子を流し込んでいきます。半生の状態の時に海苔を置いてくるくる巻いていく事の繰り返しです。

半生がポイントですよ。

半生で巻いていくと火が通った時にくっついていくからバラバラにほどけたりしないんです。しかも海苔が入っているから海苔も溶けないように、そして柔らかく巻いていく。


中々作業が多い(笑)

数回繰り返していき巻き上がったら巻き簾に移し、形を整えます。

形が出来たら切って盛り付けして食べるだけ。

簡単そうに見えるんですがおく村の玉子焼き鍋はちょいと大きく重いので実は結構大変なんですよ~

切ってみると黄色と黒のタイガーカラーに萌え断(もえだん)(笑)

程よく海苔が巻けていて食べてみると当たり前に火が入った香ばしい海苔の香りと焼きたての玉子の香りでご飯何杯でもいけちゃう(ち~ん)



生産者さんの言う通り焼いて食べるとさらに美味しく食べれる海路口のり部会の海苔っ!
如何ですかー?6月いっぱい熊本県内送料無料でお得に美味しく海苔を食べましょー。個人的には生卵と納豆を合わせて山葵をちょいと効かせて熱々のご飯にかけ、食べる間際にちぎった海苔と食べる。

あー痩せる暇ないな(笑)

6月30日までなので、お急ぎください!
実は、卵も売ってあります!
くまもと収穫祭

この記事を書いたひと

奧村 賢

京都の老舗割烹 熊魚菴(ゆうぎょあん)たん熊北店にて修行後、帰熊。自ら土の上に立ち、生産者や生産物と対話する事で得られるインスピレーションを元に献立を立てることを大切にしている。日本料理の伝統文化を守りつつ、新しい世界にも邁進し、現在は肥後野菜のひとつでもある水前寺のりの普及活動にも力を入れている。
2014年、KAB開局25周年記念の[元気フェスタ]にて、熊本県内の超こだわり食材を使い、タレントの上田アニとともにオリジナルの5ツ星弁当を制作。

[日本料理 おく村について]
明治3(1870)年魚屋町にて魚の仲買経営から小さな店[飯屋 おく村]としてはじまる。昭和2(1927)年料亭おく村となり、2020年で150周年の歴史を持つ。現在飯屋おく村から六代目。

https://www.e-okumura.net/
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