野菜王国くまもとすむーじぃ24

運動不足によるむくみをスッキリ! な組み合わせのスムージー

紫陽花が美しい季節を迎えました。コロナ禍で自粛生活が続き、運動不足によるむくみのお悩み解消に、カリウムたっぷりの小松菜とグレープフルーツのスムージーをご紹介します。バナナをプラスしてむくみの解消に導きます。小松菜は野菜なのにカルシウムが豊富!女性に嬉しい葉酸や鉄分も補えます。爽やかな香りの一杯で、ストレス解消にも! 野菜・果物のチカラで近づく梅雨の鬱陶しい日々も元気に乗り越えたいものです。

<こまつな+グレープフルーツ+バナナのすむーじい>

材料 1人分約220ml
小松菜  30~40g(お好みで加減)
グレープフルーツ  1/2個
バナナ  1/2本
はちみつ  大さじ1
水  50~60ml

作り方
1)小松菜は根元を切り落とし、バナナは皮をむいてそれぞれ一口大に切る。
2)グレープフルーツは皮をむいて果肉をとりだす(白い部分はなるべくとリ除く)。
3)ミキサーにすべての材料をいれて、なめらかになるまで約20秒攪拌する。

<Recipeのポイント>
カリウム豊富な組み合わせ。栄養価高い緑黄色野菜こまつなは、アクが少ないのでスムージー向きの食材ですが、グレープフルーツとバナナを合わせることで、野菜特有の青臭さをおさえて、すっきりした飲み心地に仕上がります。

小松菜のこと…
ほうれんそうに比べてあっさり味の小松菜。栄養価が高い緑黄色野菜のひとつで、カルシウムが非常に多く含まれているのが特徴です。その量はほうれんそうの約3.5倍もあるのです。成長期の子どもや高齢者は積極的にとりたい野菜です。鉄や主要ミネラルも豊富で、美肌や老化防止に効果が期待されるビタミンCやカロテンもバランスよく含む女性の健康と美容の味方です。

グレープフルーツのこと…
爽やかな酸味で心身に活力を与えて元気にしてくれる清々しい香りと味わい。ビタミンC が豊富なうえ、苦み成分「ナリンギン」がビタミンCの吸収率を上げるので、美肌やストレス解消にはたらき、クエン酸は疲労回復に力を発揮します。


「小松菜」だったらこの人!おつづき農園緒續一馬さん…。もう何年になるのでしょう…
植木周辺の若手農家さんが集まる「うえきもんマルシェ」で「こまつなのスムージー」を試飲させていただいて以来のファンです。北区植木町で営まれる農園は、県内唯一の小松菜専業。新しい品種が出たら常に試験をし、品種ごとにある個性を周年で栽培できるように選別して、現在は3品種の小松菜を時期によって使い分けて栽培なさっています。

栽培・収穫のご苦労を伺ったところ、「小松菜は外葉から傷んでくるので、発芽した時の双葉を大切にしながら栽培します」とのこと。収穫時はハウスの遮光し、ハウス内で鮮度が長持ちするよう外葉を1~2枚はずして袋詰め、梱包、収穫後1時間以内には冷蔵車で出荷していくシステムをとっているとのこと。それはお客様にできるだけ新鮮な状態で手にとっていただくための心がけだとおっしゃいます。大規模なハウスでその迅速な収穫・出荷を徹底させるのは相当な覚悟あってのことと感じながら圃場を後にしました。

同じく植木町で「サガンルビー」という純国産の品種でグレープフルーツ栽培を手掛ける柑橘専門の宮本果樹園さん。2代目裕一さんの奥様の宮本好美さんは野菜ソムリエプロで野菜ソムリエコミュニティ熊本の仲間。3代目雄平さんという立派な後継者がいらっしゃるとは思えない若々しい柑橘美人の生産者さんです。

西インドが原産のこの柑橘…ひと枝に房状に結球するその姿がぶどうのようにみえることから名の由来がきているそうです。産地として知られているのは、アメリカのフロリダ州で、全世界の40%を占めています。温暖な地域に育つもので、耐寒性が弱いので、県北植木町の冬場の寒さでは外国産の品種では木が枯れたこともあったそうです。そこでこの国産品種を導入され、試行錯誤を繰り返されながらこの美しいグレープフルーツが収穫できるようになったそうです。園地でカットしていただくとほとばしるようなジューシー感。糖酸バランスのとれた果汁と爽やかな香りにたちまち魅了されました。

この記事を書いたひと

持田 成子

vege-table代表/野菜ソムリエ上級プロ/フードツーリズムマイスター/女子栄養大学生涯学習講師/くまもとふるさと食の名人

女子栄養大学在学中に[野菜のビタミン・ミネラルの季節変動]研究に携わったことがきっかけで野菜ソムリエの資格を取得。正しく食べることは「病気の予防=健康につながる」をモットーに予防医学を学んだ野菜ソムリエ上級プロとして食育や、レシピ開発、産地コーディネートなど食と農の周りで活動中。

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