野菜王国くまもとすむーじぃ19

年末年始のごちそう胃疲れを癒してくれる!

カラダの調子を整えてくれる「yasai」。
旬の野菜は、体の調整役をしてくれる栄養素をたっぷり含んでいます。

ごちそう続きのこの季節、気がついたら野菜不足だったり、胃がつかれていたり…そんなときには負担がかからない消化吸収のよいものをとって胃を休ませることも必要です。消化を促進させてくれる成分を含む旬の大根をつかったレシピをご紹介します。

大根に含まれる消化酵素ジアスターゼがデンプンの消化をたすけ、胃もたれや胸やけを緩和してくれます。りんごのペクチンが便通を整えるチカラを発揮する…お助けスムージーです。

 

<大根とりんごのスムージー>
材料 出来上がり約200ml
大根    50g
りんご   1/2 個
はちみつ  大さじ1
水     1/4カップ

 作り方
1)大根は皮をむいて一口大に切る。
2)りんごは、ヘタと種を取り除き、一口大に切る。
3) 大根 りんご、はちみつと水をいれ、なめらかになるまで攪拌する。

 

【大根のこと】
大根の特徴のひとつは、消化酵素を含むこと。なかでも代表的なジアスターゼはデンプンを分解する酵素で、炭水化物の消化を助け、食べ過ぎによる胃もたれや胸やけを予防します。ジアスターゼや、豊富なビタミンCは熱に弱いのでできるだけ生でとるのがおススメです。

 【りんごのこと】
りんごは腸をキレイにしてくれる美腸食材。水溶性食物繊維ペクチンが腸の動きを整えて便秘と下痢の両方を改善してくれます。



小さな島で育つ大きな大根…

島原半島と天草上島の間 有明海に浮かぶ 全周約6.5kmほど、標高100mのおわんを伏せたような台形の島 『湯島』。史上最大のキリシタン一揆「天草・島原の乱」の作戦が練られたと言う由来もあるこの島、『談合島』とも言われています。この島の周辺は、養分をたくさん含んだ海水が早崎瀬戸から有明海に流れ込みそのプランクトンを食べて育った小エビや小魚を狙う鯛が群れて、鯛の1本釣りで…漁業中心、特産品も湯島鯛やわかめ、あわび等魚介類が中心ですが、この台形の島の山頂部分の平地は、寒風強い気候と栄養分を多く含んだ柔らかい独特の土壌で、幻の大根とよばれる『湯島大根』という、とても太くて糖度が高く、柔らかい大根が育っています。

生産者さんも少なく、「幻の…」といわれるほど、なかなか出会えませんが、「道の駅上天草さんぱーる」や熊本市内のスーパーで見かけられたら是非召し上がってみてください。

この記事を書いたひと

持田 成子

vege-table代表/野菜ソムリエ上級プロ/フードツーリズムマイスター/女子栄養大学生涯学習講師/くまもとふるさと食の名人

女子栄養大学在学中に[野菜のビタミン・ミネラルの季節変動]研究に携わったことがきっかけで野菜ソムリエの資格を取得。正しく食べることは「病気の予防=健康につながる」をモットーに予防医学を学んだ野菜ソムリエ上級プロとして食育や、レシピ開発、産地コーディネートなど食と農の周りで活動中。

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